おだしの気ままな生活

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Bluetoothイヤホンの動向

おだしです。

過去の記事で書いたイヤホンを長時間着用していると耳が痛くなってきたので新しいものがほしいと思い完全ワイヤレスイヤホンについていろいろ調べてみました。ここ1年くらいでさらに進化しているようです。 u-taro.hatenablog.jp

コーデック

昨年(2018年上期)の段階ではSBCとAACのみ対応の機種が多かったですがapt-X対応の機種が増えてきた印象です。AACiPhoneのみ、apt-XはAndroidのみ対応しているため、Androidユーザで高音質を求めるならば必然的にapt-X対応品を選ばなければなりません。 これまでにもapt-X対応機種はありましたが選択肢は少ないうえ、3万円前後のハイエンドモデルが中心でした。現在は1万円台の比較的求めやすい価格帯の商品の層が厚くなっています。

TWS Plus

2019年のトレンドはアメリカのチップメーカーQualcommが開発したTWS Plus(True Wireless Stereo Plus)搭載の機種です。 TWS Plusは完全ワイヤレスイヤホンの弱点である接続性を向上させるための機能です。従来は左右どちらかが親機となり、もう一方の子機に対して音声データを橋渡ししていましたが、人間の体は電波を通しにくいためどうしても左右間の電波強度が弱くなります。電波強度が弱いと電波干渉、すなわち他者のBluetoothWi-Fiの電波による妨害にも弱くなり、特に人が多いターミナル駅構内などでは使い物にならないレベルで音が途切れてしまっていました。

一方、TWS Plusは左右のイヤホンを独立してスマホと接続することにより途切れにくくする技術です。TWS Plusを利用するためにはイヤホン側はQualcomm製のQCC3026、スマホ側は同社製Snapdragon845以上のチップセットを搭載しておりかつ対応のファームウェアを導入する必要があります。2019年5月の段階では対応しているスマホはないそうなのでTWS Plusの恩恵を受けられるのはまだ先になりそうです。

なお、私が使っているHuaweiスマホの場合、自社製の Kirinと呼ばれるチップセットを使っているのでそもそも対応の可能性はゼロです。5Gが本格化したらXperiaに乗り換えると思います。

Bluetoothバージョン

最新のイヤホンの中にはBluetooth ver5に対応していることを誇らしげに宣伝しているものがありますが、音楽を聞く分には何も関係がありません。 Bluetoothは現在ver1〜5が規定されていますが、ver1〜3と4以降は互換性がありません。4以降はいわゆるBLE(Bluetooth Low Energy)と呼ばれるもので、通信速度よりも低消費電力に重きをおいた規格です。 Bluetoothはイヤホン、キーボード、IoT機器など様々な用途で使用されていますが、その用途はプロファイルと呼ばれるもので規定されています。 オーディオで使用するのはA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)やAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)ですが、これらはver2.1で規定されており、前述の通りver3以前とver4以降は互換性がないため、たとえver5が実装されたイヤホンであったとしても音楽再生ではver3以前のモードで動作します。したがって、ver5対応であっても意味はありません。 ただし、バッテリー残量を表示するBattery Service Profileはver4で規定されたものであるため、ver3までしか対応していない機器では利用できません。 これらの内容はこちらの記事で詳しく解説されています。 www.phileweb.com